Hi-STANDARD様

遂にCOMIN’KOBE17が終わりました。自分の人生の1日でこんなに沢山のドラマやハイライトが詰まった日なんてCOMIN’KOBEしかない。出演バンドの皆さんのMCで感動しっぱなしでした。そして沢山、来場者の皆さんに声をかけてもらって嬉しかったです〜!

改めてご出演頂いた皆様、スポンサーの皆様、スタッフの皆様、来場者の皆様ありがとうございました。深く深く感謝申し上げます。

 

去年は自分の癌が解って手術してすぐに開催だったので、やっぱり心のどっかで悲しい気持ちがあったんですが、今年は振り切れて開催する事が出来ました。「生きてるだけで最高!」って思える人生になったのにさらにこんな幸せな1日があって、死にそうですw

そして何より今年一番の大きな事件。

Hi-STANDARDの出演です。

信じられない衝撃。4曲の演奏中、身体で音楽を感じて、毛穴から音を吸い込んだって感じで、終わった後は手がジンジン痺れてました。

松原は中学生の頃に音楽にハマり、色々音楽を聞いているうちに気がついた事がある。大前提に音楽が好きだけど、それと同じぐらい松原は「バンドが好きだ」という事。鉄道オタクにも「乗り鉄」とか「撮り鉄」とかってあるんでしょ?そんな感じか解らないけど松原はとにかくバンドマンが大好きだし、バンドが鳴らす音楽が大好き。バンドマンが活動する事に全力で応援したいし、その為なら寝ないぐらいへっちゃらでエネルギーがでます。

そして人それぞれにウルトラマンとか仮面ライダーとかアニメやドラマの主人公とか憧れのヒーローがいて、松原にとってその大好きなバンドの中のヒーローがHi-STANDARDです。

もはや架空の存在ぐらい。笑

 

例えるならドラゴンボールの悟空が目の前に現れて自分の為にかめはめ波を打ってくれたみたいな。

それぐらいの出来事なわけです。

 

そして音楽はもちろん、ハイスタのスタンスが超絶にカッコいい。活動の仕方や考え方。とにかく全てのお手本。PIZZA OF DEATHというレーベルに憧れて、レーベルを作ったり、健さんみたいにコラムを始めたりw

 

そんなこんなで10年近く前に初めてお会いする機会があって超絶に緊張して、でも段々と会話が出来る間柄になって、それから今までの憧れてた部分に加えて人間力にさらに惚れていきました。

「話し方」「間」「しぐさ」など何もかもステキで、こんなに魅力という言葉を実感した事は無いぐらい尊敬する先輩。

と、魅力を話し出すときりがないのでこの辺にして、何が言いたいかと言うと今回COMIN’KOBEで出演して頂く話しをした事で、新たに感じたのが何よりハイスタの皆さんは「Hi-STANDARDの価値」を1番理解してると思ったのです。

 

ハイスタがどんな影響力があって、どんな風に見られているかを解ってるからこそライブ1本1本に3人が共感する意味とか理由が必要なんだと思いました。

めちゃくちゃ勝手な事を言いますし、完全に松原の主観MAX&ファン目線なのでそこを十分解って読んでほしいんですが、きっとハイスタを作って得た喜びと同じぐらい凄く苦しみはったんじゃないのかなーと感じたんです。逃げたくなっても一生ハイスタが重くてのし掛かって見動きが取れなくなっていたのかもしれないなーと。でもそれを受け入れて飲み込んだからこそ、みんなの為にも“めちゃくちゃハイスタを守っているんだ”と今回改めて感じました。全く違うかもしれないんですが松原はそう感じて、ハイスタが好きな理由がまた一つ、、、というか新しく塗り替えられるぐらい大きなものとしてドカーーーンと心臓を打ち抜かれました。

「なんちゅーかっこよさや!」と。

 

 

去年の9月ぐらいから血を吐く様になり、10月ぐらいになると吐く量が大量で、気持ちがどんどん落ちていきました。そんな時のハイスタゲリラリリース。これは本当に興奮した!ベットの上でtwiterを見て、「うわー」ってなった!

そして11月ぐらいに急に血を吐かなくなり、薬が効いたのか気功が効いたのかそれともハイスタのANOTHER STARTING LINEが効いたのかは解りませんがとにかく毎日吐いてた血が止まったんです。

それからCOMIN’KOBE17の開催を発表したくてたまりなくなりました。(毎年震災の日の1/17に発表していました。)
改めてこのBLOGの11/22の記事を読み直したら…

こんな感じで発表の事を語っていて、そしてこの発表する前日に、勇気を出して健さんに電話しました。

という事で「ハイスタに出てもらいたいです。」という事を伝えたのですが、伝えるのがめちゃくちゃ怖かったんです。
何故怖かったというと、誤解されたく無かったからです。

そこで解ったんですが元々ハイスタが好きで健さんに会いたいと思っていたけど、もはや健さんという1人の人に惚れまくってるんだと改めて思えました。だから健さんの後ろにあるハイスタを見てると思われたく無いと思ったんです。

「ハイスタに出てもらいたい」って言う事で嫌われるんじゃないかって。

そう思うと怖くて、発信ボタンを押せなかった。
難波さんにもそう思われるかも。調子乗んなって怒られるかも。ツネさんは1度しかお会いしていないので、そんな奴、覚えてね〜よ!って言われるかも。

やっぱり電話出来ずに健さんのマネージャーの磯さんに電話して素直に相談すると「横山さんはそんな人じゃないから大丈夫。まっちゃんの素直な気持ちを言えば大丈夫。」って言われて、胸が熱くなり、本当にその通りだと思いました。

凄く背中を押してもらえて、勇気を出して電話。もうドキドキで癌が進行するんちゃうかなと思うぐらいw

そして健さんと少し今の病状の話しをして、血が止まった事や、ゲリラリリースで貰った興奮を伝えました。その後に、勇気100%で正直に伝えました。「健さんに今年カミコベに出てもらいたいですが、もしよかったらハイスタで出てもらいたいです。」と。

「わかった。今度ハイスタで集まる時に難ちゃんとツネちゃんに相談してみるよ。でも期待はしないでね。」

 

そう言って、また色々少しお話をしてから電話を切りました。
電話を切った後、部屋の中で叫びましたw

正直に伝えた事で気持ちが晴れやかになったのと同時に誤解されたかもしれない不安も超絶に襲ってきました。
でも間違っていない。自分の考えや気持ち、生き方や姿勢に何のブレもない。きっと伝わったはずと言い聞かせる。これも癌になってなかったらこんな事を思ってなかったかもしれない。死ぬ時に後悔や罪悪感を抱いたままなんて辛いから、今一度自分の人生を振り返り、襟を正し、しっかりと生き方を考えた結果でそう思った。

それから数ヶ月経ったある日に突然、難波さんから電話を頂きました。
ビックリしましたが、すぐにカミコベの事だと思い、「やっぱりダメなのかも」そんな事がよぎった瞬間、難波さんからこんな言葉を頂きました。

「思いついたアイデアがあるんだけど、シークレットでハイスタやるのはどう?」

ちょっとすぐには意味が飲み込めなくて、思わず「え!?」と答えてしまった気がします。そしてようやく意味が解り、難波さんがシークレット出演の意味など詳しくお話して頂き、そこには様々な考えがあって、その時松原はあらためてハイスタの出演でカミコベの趣旨が薄くならない様にする為の難波さんの優しさや想いなど色々な事を一気に感じる事が出来ました。ほんとに「なんて優しい人なんだ〜」と感動です。

「もちろん!是非シークレットで出演して頂きたいです」

そう答えると「ではこれでハイスタのみんなで相談するね。」とおっしゃり、電話を終えました。

そこからはずっと興奮しっぱなでした。

こうしてそのお電話から数日後の3/1にマネージャーの磯さんからお電話を頂き、翌日健さんからショートメールが頂きました。

 

 

 

 

 

Hi-STANDARDのシークレットライブ決定のご連絡を。

 

 

 

 

 

 

そこからハイスタマネージャーの若さんと太陽と虎の哲平で、シークレット出演の為の作戦会議をメールで何度も行い、出演者やスタッフにもシークレットにしようとなり、ツネさんをどうやったら誰にもバレないようにワールド記念ホールに来てもらうのか、など。笑
めちゃくちゃワクワクしながらやりとりが続きます。癌になってからこんなにワクワクしたかな〜って思うぐらいワクワクしました。

こんなに長々とBlogを書くつもりじゃなかったんですが、長くなってすみません。とにかくこうしてCOMIN’KOBE17に奇跡が起こりました。

1曲何かリクエストを聞いてくれると言われ、そんなの選べないと思いました。しかし人生でハイスタにリクエストなんて出来る事なんか無いと思い直し、「お父さんとお母さんどっちが好き?」みたいな究極の選択的な感じで悩みました。ハイスタのCDを改めて聞き直しましたが、どの曲もその時の思い出や、コピーしたライブや、その時に仲良かった友だちや彼女の顔が浮かび、ノスタルジックに泣きながらハイスタを1日中聞きまくる。選ぶなんて出来ないけど、「この曲だと来場者のみんなも喜ぶんじゃないか」とか、「この曲は好きだけどもっとメジャーな曲がいいかな〜」とか。
1曲選んで健さんにメールしようと、メールを読み直して、「お前の為にやるからさ!」という言葉を再び見て、我に返りました。

 

 

 

来場者が喜ぶ曲じゃなくて、素直に自分が聞きたい曲を選ばないとあかん!!

 

 

 

そして素直にメロディーが好きで今日一番泣いた曲を選びました。ハイスタのライブを想像しただけで泣いていたので当日絶対泣くと思ったので一番泣いた曲を選びました。
そんな当日の4曲は感動の中の感動。

ANOTHER STARTING LINEは血を吐きまくって、一番落ち込んでいた時期に貰った興奮を思い出して胸が熱くなりまくりです。
月並みな言葉ですが「音楽ってすごい」と思いました。
たった2〜3分で人の感情をここまで動かすものって音楽しかない気がします。

健さんに肩を抱いて頂き、難波さんに「奇跡起こそうぜ!」って叫んで頂いた時は身体中の血が沸き立ち、いまこのBlogを書きながらも泣いてしまう程の感動を貰いました。

今日のBlogが長過ぎるのでこの辺でやめておきますね。語り出すときりがないので5/30に太陽と虎で行うトークイベントで残りは話させてください。(←このタイミングで急に宣伝!?)

とにかくスーパーヒーローにまた人生を助けて頂きました。
そして簡単に死ねない理由を作って頂き、心からお礼申し上げます。
癌を倒して、必ずご恩返し出来る様な人間になります。

Hi-STANDARD様
このご恩は一生、一生忘れません。

“Hi-STANDARD様” への3件の返信

  1. 松原さま
    健さん終わりで、フロアに散らかったペットボトルやゴミを拾っている観客の若者を見て、自分も募金だけでなく何かしなきゃと気づかされました。
    無料チャリティーフェスは、参加する観客も作り手側だという意識があれば成立することを教えられた気がします。

    昨年、初めてカミコベに参加し、バンド、パンク、メロコアにどっぷりハマりました。太陽と虎にも何度も行き、dustbox、dizzy、04リミ、PAN、etc…カミコベで出会ったいろいろなバンドを追っかけました。
    もちろん健さんもです。

    年甲斐もなくと周りには言われますが、いつもライブに参戦する相棒とディッキーズにVANS履いてこれからも楽しみます。

    こんなおもろい世界を教えてくれた松原さんに感謝です。
    今年もカミコベ最高でした。
    すべらない話に涙でました。
    ハイスタの姿に震えました。

    今年がカミコベ松原集大成ではなく、今年をANOTHER STARTING LINEにして、また来年、10年、20年後のカミコベ松原を楽しみにしています。
    いい意味でハイスタを裏切ってください。

    アンプラグドで自販機前で握手していただきありがとうございました。
    また5/23 dizzyタイトラ攻めっから

    長々と駄文失礼いたしました。

  2. もはや映画の台本か!?って位の話ですよ、マジで!!

    僕は松薔薇さんより少し歳は下ですがハイスタはヒーローでした、震災後のairjam行って涙しました。

    Kenさんで暴れて、松薔薇さんの話聞こうと最前柵で待ってて、ハイスタの登場に思考が追い付かず心の準備なくハイスタ出すとか最高に酷いシークレットゲスト!

    文章読むだけでゾクゾクしました。。

    あの中々ややこしい3人を神戸に連れて来てくれてありがとうございます。
    今年もカミコベやってくれてありがとうございます。
    来年も絶対あの場所に立ってください!

    30日都合付けても行こうと思います。話の続き気になる。(まんまと作戦に乗る)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA