COMIN’KOBE2016募金先訪問レポート(熊本編)

12/11 熊本の西原村に募金を届けにやってきました。

(東北編はこちらから https://blog.comingkobe.com/?p=907 )

朝9時熊本駅で恊働センターの頼政さんに迎えに来て頂き、車で約1時間かけて西原村へやってきました。

この西原村は熊本市から一番近い村であり、南阿蘇観光の玄関口として知られています。熊本地震の時は震度7を記録し、多くの家などが崩れました。災害時は1,000人以上が避難され、食料不足はもちろんですが村に3人しか看護婦がいないので大変だったそうです。

益城町は多く取り上げられているが西原村はあまり報道されていない様に思えます。COMIN’KOBEとしてはこの西原村に募金をする事を決めさせて頂きました。

その大きな理由として、熊本地震の時に九州の友人と連絡を取り合っていると彼が数日後に物資を届けに行くと言うので「COMIN’KOBEのTシャツ」を大量に送って一緒に届けてもらいました。そして少し時間が経ってからNHKのお世話になっている方から「熊本の西原村にCOMIN’KOBEのTシャツを沢山来た人がいる!」と連絡を頂きました。そして事情を説明して、丁度募金先を選定している所だったのでこの西原村で活動されている恊働センターの頼政さんを紹介して頂き、今回の募金に繋がったという経緯があるのです。

なので勝手に何か運命を感じて、この西原村へ支援を決めさせて頂きました。

そんな西原村に到着して、まず訪問したのたのは「西原村たんぽぽハウス」。とっても明るいオーラで迎えてくれたのは施設長の上村さん。

障害者の支援を行なっているNPOで、震災を機に復興活動も行われています。毎週土曜日は18歳以下無料の子ども食堂なども行なっています。

上村さんは被災時は朝4時に起きて、朝食の炊き出し準備をして終わったらすぐお昼の炊き出し、終わったら夜の炊き出し、というスケジュールで4時間ぐらいの睡眠時間しかなかったそうです。避難所としても使用していて、みなさんは部屋の中で眠ってもらい上村さんは玄関の寒い所で寝袋で寝ていたそうです。本当に頭が下がります。

 

募金をお渡しして、とても喜んで頂きました。子供達の支援、障がい者の支援に御役立て頂けるとの事です。そしてこれからも街のみなさんが集まるコミュニティーの場として頑張ってください。

 

そして続いて向かったのは西原村地域福祉センターです。ここは様々なボランティアスタッフが集まる場所で、その中にあるに西原村農業復興ボランティアセンターが進化して出来た「西原村百笑応援団」に訪問致します。
震災前からの慢性的な課題である農家の人手不足、後継不足に対しての活動されています。震災直後から農家のお手伝いをされています。

被災してやる気を失った高齢者にもう一度頑張って農作を勧め、集まった農業ボランティアを斡旋していく。ボランティアも自分が植えた農作物に愛着が沸き、リピーターとして西原村にまたやってきてくれる。この農業を中心に互いに良い効果を産んでいます。こんな事は現地にいないと全く気がつかない事で、この新しい形がどんどん広まれば良いと本当に強く思いました。

そして名産のシルクスイートを頂いてしまいました。ありがとうございます。募金はようやく団体として形になった運営費などに活用頂けるそうです。

 

続いて向かったのはずっと案内を続けてくれている恊働センターの事務所です。

 

この「被災地NGO恊働センター」は阪神淡路大震災をきっかけに誕生した神戸の被災地支援を行う団体で、今回の西原村を紹介してくれた方なんです。

被災地に訪れて、様々な人と人を繋ぐ事をメインに活動されていて、例えば今回の様な西原村は村の集団移動を行うか現地を再建するかが大きな問題となります。しかし住民同士で再建派と移動派で意見が衝突します。そこで恊働センターの皆さんが間に入り、様々な事例なども紹介して良い着地を見いだしています。

本当に一例で数えきれないお話を聞いて、とても感銘を受けました。とにかく人と人をどう繋ぐ素晴らしい活動に頭が下がります。

そしてここ西原村を出て、神戸の大学に通っていた寺本わかばさんが中心となって活動している「わかばmeeting

被災して、大学を休学して西原村の復興活動を行う中で先ほどの恊働センターの頼政代表と出会い、この「わかばmeeting」が誕生したそうです。

被災した村の人だけが知ってるネットワークで集まったメンバーでミーティングを行い、様々な課題解決をしていく。この活動は1つの集落に限定する訳では無く様々な集落で行い、コミュニティーの場を作っています。そしてフリーペーパーを作成したり、村の為に奮闘されています。この若さで素晴らしい活動をされています。阪神淡路大震災の時に何もしなかった松原に爪の垢を飲ませたいです。そんな二団体に寄付をさせて頂き、活動資金に使って頂きます。

そして西原村を色々と回らせて頂きました。仮設住宅ではボランティアスタッフの方々が家具を作っている所に偶然遭遇し、こうした触れ合いの大切さをしみじみと痛感。高齢者の方々からお話を聞けて、とても良い経験が出来ました。その他にも色々な場所を訪問して地震の大きさを改めて体感しました。

 

 

そして最後に訪問したのは「木のテントプロジェクト」を活動されている吉岡さん宅。吉岡さんは家が倒壊している方を対象に、無償でテントをお渡しする活動をされています。物置などがなく仮設に物を全て持っていくことができない人が多いので、とてもニーズは高いそうです。

 

是非この募金を有効に活用頂けますと幸いです。

以上今回のCOMIN’KOBE16熊本地震支援募金先訪問をなるべくコンパクトにレポートを書かせて頂きましたが、村の高齢化や、村だからこそ抱える問題など現地に行かないと解らない事を沢山聞かせて頂きました。倒壊した家や橋は綺麗に治せたとしても人の心をどう復興していくか、本当に難しい課題です。

そんな人と人を繋ぐ活動、人を支える活動をされている方々に会えてとても刺激を頂きました。何か自分も動きたくてうずうずの連続でした。これを点にせず線でお役に立てれる様にCOMIN’KOBEとしても考えていきたいです!

そして神戸で集まったこのミュージックラバーの熱き思いを是非復興の為に有効に活用頂けると幸いです。

そして最後にこんな事を言わなくてもいいかもしれませんが、重大な事なのでお伝えしますと、早朝に到着して、分単位のスケジュールの上に終電ギリギリで西原村を出たので一切名物を食べれなかった事がとても残念で心残りです!

以上西原村訪問レポートでした。

続いては東日本大地震へのレポートをご覧ください!!!

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2016年募金額合計 ¥7,292,550.-
うち半額を熊本地震支援 ¥3,583,775.-

《今回の熊本地震支援募金先と金額》
被災地NGO恊働センター ¥700,000.-
たんぽぽハウス  ¥700,000.-
わかばmeeting  ¥700,000.-
百笑応援団  ¥700,000.-
木のテント  ¥700,000.-

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日々ご尽力されている皆様方に敬意を表し、一日も早い復興を心より祈念申し上げます。

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