COMIN’KOBE2016募金先訪問レポート(東北編)

前回の熊本募金レポートに続いて今回はCOMIN’KOBE16東日本大地震募金先訪問レポートです。

まずは朝7時に飛行機で花巻空港に到着。

そこから車で2時間かけて大船渡へ向かいます。

2時間ぐらい早くついてしまったので寿限無亭という何でも手作りしてしまうおじさんの小屋を訪問してきました。山の上にあるので震災時は津波がやってくる所を一部始終ここから見ていたそうです。

いきなり寄り道から始まった今回の訪問ですが、遂に1つ目の訪問先に到着。

「大船渡市立赤崎小学校」です。玄関にはこんな嬉しい看板がありました。


こちらの小学校は明治6年設立で140年の歴史がある学校で、被災して校舎が無くなり、この蛸ノ浦小学校を貸りているそうです。2校が一緒になっているんですが体操服の色を赤と青で分けて、しかも1クラスに2校の担任が1人づついる不思議な事になっているそうです。教室を覗いても2色の体操服の子供がいて違和感がありつつ、震災からもう6年なので今の6年生が1年生の時からこの状態だそうです。そして平成29年4月から赤崎小学校として新校舎が完成するそうです。
生徒数は119人(うち46人赤崎小、70人蛸ノ浦小)で赤崎小の子供達はスクールバスで通っています。

ここにはまだ沢山の仮設住宅があるのでグランドが狭く、前の赤崎小学校のグランドにスクールバスで移動して、運動会などを行っているそうです。ちなみにこの学校は市内最後の仮設住宅だそうで、他の学校は全て仮設が撤去されているそうです。
(余談ですがこの蛸ノ浦小学校は先生が離任される時は船に乗って、親御さんみんなで見送る風習があるそうです。)

募金はスクールバスの運営費など子供達の為に活用頂けるそうです。

続いて訪問したのは「大船渡市立赤崎中学校」です。

市内で全壊というはこの赤崎中学のみだそうで、今はキャンプ場に仮設校舎を建てているのでロケーションがかなり良かったです。

新校舎は1月に完成して3月に引っ越しする予定だったが工事が遅れて4月になったそうです。しかし、まわりのインフラより最優先に再建頂いた事に校長先生は深く感謝されておりました。在校生は77名(3年前は123人でこれは震災の影響では無く自然減だそうです。このあとは60人で推移するとのこと)

今回の募金は部活動で必要な物や、生徒の半数以上が学業援助を受けているので全員がスクールバスを無料で使用できるように活用頂けるそうです。

そして次の訪問先は陸前高田に移動して「陸前高田市立広田小学校」です。

陸前高田で公共施設は広田学校のみだそうで震災時は1階が診療所、歯医者、避難所になり、2階に小学校と中学校という使い方をしていたそうです。今でも公民会に教室を貸しているそうです。

2011年8月ぐらいにグランド(校庭)に仮設住宅が建ち、今は復興住宅が出来てこの4月からは仮設住居者がかなり減ったそうです。(60世帯から10世帯まで)
先生方もほとんどが被災され、生徒含めてこの仮設に住まれてた方も数名いたそうです。
今後もこの学校は貴重な防災拠点となっていく予定で備蓄倉庫を設置して避難所として被災地の要となっていくそうです。
現在生徒数は126人(自然減で毎年減っている)

募金については仮設が撤去になった後のグランドの整備(今は砂利なので)や、遊具の設置などに活用頂けるそうです。
仮設が5年前に出来てから「このグランドにある遊具は仮設住宅があるので、もう学校のものでは無い」と生徒に言い聞かせているそうです。なので5年以上遊具を使っていないのでもう痛んで使えないそうです。それこそ仮設が出来てから入学した子達はグランドを見た事が無いので「校庭ってなに?」となってる子もいるそうで、とても不憫に思います。来年の運動会には整備が間に合わないだろうけど再来年には使えるようにするそうです。
そして教育活動の部分や、校外学習の交通費など保護者の経済的負担を減らすために使用頂けるとの事。

そして日が落ちてきたので今日はここまでとなり、この訪問の旅を全て同行して頂き、きっかけを作って頂いたライターの松本さん、そして市議のカンコ先生、市役所の小澤さんや、中学校からの同級生藤本も東京から駆けつけてくれてみなで食事をしました。

これからの事、陸前高田でワクワクする事を一緒に企めて有意義な時間になりました。また皆様に報告出来る日が来る事を楽しみにしてます!

続いて、翌朝最初に向かったのは「陸前高田市立高田東小学校」

この学校は米崎中学校の校舎を使っていて、米崎中、広田中、小友中の3校が統合して出来た学校で他の2つの学校は津波で流されたそうです。
生徒数は184人で広田中、小友中の生徒は当然家が離れているのでスクールバスで通っているそうです。(ちなみにまめ知識で6km以上学校から離れた自宅の学生からスクールバス通学になるそうです)
仮設住宅は今は20世帯ぐらいで、設営当初から様々な交流を設けているそうです。遂に新校舎が完成して12/23引っ越しするそうで仮設住宅の皆さんとお別れ会も行うそうです。

募金の使い道は新校舎の使い勝手が悪い部分を治したり、スクールバスなど学生の為に使用頂けるそうです。
ちなみにこの学校は野球部が活躍して全国大会に出場(北東北代表)しているそうです。
そして兵庫の様々な学校から支援が届いているそうで例えば播磨西小学校からはベルマークを送ってくれるなど交流があり、兵庫県民として嬉しく思いました。

そして最後「市立図書館」と「こども図書館ちいさなおうち」を訪問しました。

「市立図書館」は中心市街地、市役所の近くにあった図書館が全壊して今、この竹駒に仮設で建っています。
2012年12月1日にオープンし、北海道の団体ブックシェアリングの学生さん達がこの可愛いログハウスを作ってくれたそうです。
蔵書は津波後に寄付頂いた5万冊で、ここにあるのは1万冊。残りの4万冊は移動図書館や学校の教室などに保管しているそうです。しかし保管の場所が複数あるので本の管理が大変で、利用者の読みたい本があればデータベースで検索し、事務員が取りに行くそうです。

こちらは津波で流された貴重な郷土史を文化財レスキューに修復してもらったそうです。

そしてこの場所は他にもコミュニティー施設としても活用され、「集会場の中に本がある」という様な感覚だそうです。毎週水曜日にお茶を飲みながら集う会や、手芸の会やPCの勉強会なども開催され、地域の方にほとんど毎日使われているそうです。車も停めれる便利な場所というのも使われる要因の1つだそうです。

今は新しい図書館に持っていく本の選定と買い揃えをしていて、本の寄贈については同じ本の多くなるので今はストップしているそうです。しかし郷土史は貴重なので随時受付しているそうです。
新しい図書館は民間が建てた建物を行政が買い取るという形で再建し、新しい町並みに合わせて商業施設と一体とした図書館になるそうです。楽しみです!

そして今回の募金は図書の購入に使用頂けるそうです。
ちなみに松本さんの書かれた「ふたつの震災」もあったので一緒に写真撮影。是非みなさん読んでみてくださいね!

続いてそのお隣にあるのが「こども図書館ちいさなおうち」です。

災害が起こり、街が混沌としたいつ図書館が再建出来るか全く解らない状況の2011年11月に「NPOうれし野こども図書室」が運営する盛岡図書館の分室として設営。「NPOうれし野こども図書室」は元々子供たちに絵本などの読み聞かせなどをして来て、自称「本が大好き人たちの集まり」との事ですが、なんと設立30年も経っていて、そんじゅそこらの図書館スタッフより本の事が詳しいと評判だそうです。
そして実質、この図書館をオープンする為に本格的に動きだしたような状況だそうです。

子供向けの本、児童書や絵本が沢山あり、子どもたちや家族の方たちがくつろいで過ごせる場所として地域住民に愛されている場所になっています。施設としても多少のにぎやかさはOKで子どもたちものびのびと過ごしているそうです。赤ちゃん連れの親子が来ると一緒にわらべうたあそびをしたり、クリスマス会などの行事では常連の子どもたちがスタッフとして加わり、司会や読み聞かせ、演奏などをしてくれるそうです。そんな感じで写真を見ての通り、とってもアットホームな空間になってます!

光熱費や一人分の人件費は教育委員会から援助が出ていたそうですが今後予算が出なくなって行くそうで、今回の募金はこの図書館の運営に御役立て頂けるそうです。今後も市の公共図書館と差別化を計り、子供たちが本に触れ合い、出会う場所を守っていかれるそうです。
ちなみにここにある本の半分は寄付でまかなわれているそうです。

これにてCOMIN’KOBE16の募金先訪問を終えて、今回の訪問を支えて頂いたライターの松本さん、東海新報鈴木さんとお別れです。本当にお付き合い頂き感謝です。東海新聞でこの事を記事にしてくれるそうなのでとても楽しみにしてます。

そして今回のプロジェクトの大事な1つ。
「陸前高田に松原を!」です。

7万本あった高田松原の松が津波で流されて1本だけ残った奇跡の松。ここに松原がやってくるという今回の裏テーマです。

無事任務を終え、これで陸前高田とはお別れです。松原もステージ4から生還して「奇跡の松原」になれるように精進していきます!

そして以前のCOMIN’KOBEで寄付させて頂いた石巻に訪問して、久しぶりのみなさんとお会して、最終の飛行機で神戸に戻りました。

今回もとても熱い人たちに出会って胸の奥から血が沸き立ちました。病気になって落ち込んでる暇なんて無いし、戦ってるみなさんを見習って前に突き進まなければいけないですね。御弊があるかもしれませんが「ガンになったんなら、今からあがいてもしょうがないので今からをどうするか」「地震が起きてしまったのはもう戻れないので今からどうしていくか」そんな風に前を向けるのは簡単な事では無いと思いますが、でもこうして戦わなければいけない訳です。

地震に負けて続けているのも悔しいし、人間を舐めるな!と言える様に、みんな協力し合い、支援の輪が続いていきますように。

そして最後に重大な事なのでお伝えしますと、過密なスケジュールだったので訪問前から聞いていたグルメ店や名物を一切食べれなかった事がとても残念で心残りです!

以上大船渡、陸前高田訪問レポートでした。

これにてようやくCOIN’KOBE16を終了して、COMIN’KOBE17に向けて動き出します!今年は募金を自分の手で持っていけないと思っていたので本当に感慨深い限りです。

募金をしてくれた皆様、出演者の皆様、スポンサーやスタッフ関係者の皆様、本当に遅くなって申し訳ございませんでした。

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2016年募金額合計 ¥7,292,550.-
うち半額を東日本大地震支援 約¥3,600,000.-

《今回の東日本大地震支援募金先と金額》
赤崎小学校 ¥600,000.-
赤崎中学校 ¥600,000.-
広田小学校 ¥600,000.-
高田東中学校 ¥600,000.-
市立図書館 ¥500,000.-
こども図書館 ¥500,000.-

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一日も早い復興を心より祈念申し上げます。

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